前例にないこと

日本は原発事故の放射能汚染処理で世界の最先端を進んでるわけですから、処理水の放出などについても前例がないんですよね。合ってるのかな。ってことは、日本が行ったことは今後の世界で同様のことが起きた時の判断基準になるはず。つまり日本国内だけの問題じゃなくて、世界に影響を及ぼす話なんだよな。そこの認識がずれてる人もいるんだろうけど。WTO の裁判は関税などに関する裁判なので、処理水の放出といった汚染処理そのものの判例にはなりませんけど、間接的に日本の対処が今後の国際標準として正しいか否かを問われることにはなりますよね。つまり繰り返しになりますが、日本国内だけの話じゃないんだよな。今後に世界のどこかで同様の事故が起きた時に、自分達の国がどういう対処を迫られることになるのか、そういったことを世界の国々が問われてるわけですよ。もちろん従わずに国益最優先って国もいるでしょうけど。ただ放射能汚染は世界に与える影響が大きいので、或る程度は従ってくれないと困るわけですけど地球全体が。日本としては、今回の事故の対処で培った経験と技術を今後の世界に貢献するために使いたいって何か遭ったら惜しみなく協力するって言って、処理水を放出する感じになるのかなあ。置き場所が問題だし。でも ALPS ってフランスの技術だし、技術漏洩とか考えると西側が技術協力に難色を示すんでしょうか。核汚染関係は世界的に協力しないとまずいですよね。

一般的にサラリーマン感覚で考えると、こういったでかいことに対処する時は周囲を巻き込むことが大事ですよ。自分だけで決断するとしっぺ返しが来るから。自分だけで対処して良いことなのか、周囲と慎重に合意する必要があることなのか、そこの見分けができないとサラリーマンはやっていけませんよ。当然ですが自分の利益の最大化だけを考慮するサラリーマンなんていないでしょ。周囲と上手くやっていくにはお互いの利益を調整する必要がある。共通利益ってものもあるし。自分の利益しか考えられない愚か者にはサラリーマンは務まらないでしょう。それが組織の中でやってくってことですよ。日本も世界って組織の中で動くわけですし、その辺りは上手くやれないといけないですよ。まあ所詮はサラリーマンの独り言ですが。

でも俺が思うに、これは B プランか何かじゃないかな。本来なら国連か何かで処理水の放出について合意してから放出した方が良い気がするじゃないですか。そんな手続きが本当に必要なのか俺には分かりませんが。事前に世界的に合意してから放水した方が良いに決まってる。でもそうしなかったわけですよ。これは恐らく、そうすると先に進まなくなることが分かってたからじゃないですか。そこを見越して、少し強引に進めたんでしょう。だから B プランじゃないかって思うわけです。今後のシナリオは分かりませんけど。裁判するのか二階が裏交渉するのか、どうなるんですかね。でもきっと誰かが書いたシナリオなんでしょう。

中国が良くやってくれたってのは、そういった意味ですよ。この問題はもっときちんと話した方がいいと思うってことです。不満を貯め込んだままにさせるのは良くないですから。