昔は理科の授業で蛙の解剖をやっていたらしい

俺は未経験の世代だけどさ。最近でも屠畜のビデオ講習とかあるらしい。私立の女子校でやってるらしいよ。生き物を食べることの意味を学んでるんだろうね。私立に行けるお嬢さん方はそういう学びをしてるらしい。蛙の解剖は生き物を食べる意味は学べないだろうけど。

人間以外のほとんどの生き物は他の生き物を殺して食べるって意味を学んでるわけじゃないですか。巣で親鳥から餌を与えられてる雛でさえ、未加工の虫を丸ごと食べてたりする。巣立ちすれば自分で生き物を捕らえて殺して食べる。当たり前のことですよ。でも人間は、特に専業化・分業化が進んだ国の市民は、そういった学びがないまま大人になってしまう。

かなり前に読んだ小説でもそういうのあったよ。手塩にかけて育てたマーガレットと名付けた鶏を焼き鳥にして食べる話とか。それを知人に差しだしたら地面に落とされてしまって。そしたら殺して焼き鳥にした当人がそれを拾って土とかを掃って食べて「これは俺が育てたマーガレットだ。大切に扱って欲しい」みたいなことを言ってたような感じでした。なるほど良いシーンだな、と感心したものです。

とはいえ人間を殺さなくていいし食べなくていいけど。俺も人間を食べたくないし。昔は食べてたらしいけど。中国の資治通鑑とかに漢の劉邦を歓待した旦那が嫁さんを殺して調理して劉邦に差しだしたみたいな話が載ってたような気がする。違ったかな。

中国が反対運動やってる意味は世界的な世論形成だと思ってます。何を当たり前のことをって感じでしょうけど。もうちょっと穿ってですね。要は日本が科学的根拠に基づいて海洋放出したわけですけど、今後も第二第三の日本が安易に登場してはいけないわけですよ。その戒めとして強く反対する国が必要だった。そして国に簡単に踊らされる国民を多くかかえていて、大国って言ったらどこだって言うと、そりゃ中国でしょって話になるじゃないですか。だから中国がそれをやったんでしょう。それに加えて、経済的な落ち込みの不満の矛先を変えることもできるんだし、グッドタイミングだったんじゃないですか。良くやってくれたと思ってますよ。直接的な経済的な関係者は困ったでしょうけど。人それぞれ国それぞれ役に立つシチュエーションがある。