読み進めているけど

俺は気付いた。読む必要がないことに。ほとんどの小説で主人公は強運ですけど、この小説は主人公が強運なことが公知であり、それは神の如くであり、そのことを前面に出してて崇め奉られている。強運だから勝つという論理でストーリーができている。読んでいて意味を感じない。細かい日常描写を楽しんでねってことなのかもしれませんが俺が楽しめるレベルの日常描写はない。ただただ主人公が崇められていて、主人公の性格は特に良くないんですけど力が強運があるから崇められる、そういうどうしょうもない構図になっている。主人公の性格は悪いんですけど、それ以上に悪い奴が都合よく出て来る。それも主人公の運がいいからか。とんでもなく運がいいから自分のやりたいように傍若無人に生きて来た感じの主人公がいて、やりたいようにやってます、そういう話です。めっちゃ酷い性格ではないんですけど。自分も世間も主人公の運がとんでもなくいいことを知っていて、主人公は自分の思い通りに世の中が動くということを自覚していて、だから謙虚とかそういうのは有り得なくて、上から目線というか神様目線で世の中を見ていて、実際にそういう能力を持っており、多数の人間を従えて、かといって責任は持ちたくない縛られたくはないって自分は表に出ることはなく、信者が勝手に強大な秘密結社みたいな勢力を作って統治して、そんな感じでやりたいように生きてますって感じの話なんですよ。なので物語の構成みたいなものにはほとんど価値を感じないので、ただただ主人公の歩く道は歩く寸前に綺麗に整備されて、それを進んでいくだけですから、かといって日常描写力も特にハイセンスでもないと思いますし、1 万字の中の 100 字程度を拾って見ただけで読んだってことにして読み進めることにします。読んでないけど読んだってことにするってことです。もちろんスキルだとか魔法だとか、そういう設定が無価値であることは言うまでもありません。流石にオチはあると思いますけど、主人公は実は神様だったけど神様である記憶がないとか。それっぽいオチは色々と考えられますけど、どれだけ面白いオチかどうかってことにのみ、俺はこの小説の価値を感じることができそうって思ってます。だから途中の描写は意味がないので読み飛ばすんですよ。