愚か者、半端者、未熟者な主人公

そういうのを描きたいんでしょうか。なんか全体的に賢い少年ムーブをしてるんですけど。「お前の考えなんてお見通しだぜ」「そう来ると思ってた」そういうキャラなんですけど、垢抜けてないというか。そんな主人公が他者を利用することについて「クックック、コイツは他人をとことん利用するタイプだな」みたいなこと言ってて、いやいやいやって感じじゃないですか。賢い系キャラじゃないのかよ、ってさ。まあでも少年主人公だから間違っていないのかー、って思ったり。そういう二面性みたいなのは上手に描いた方が良いんですかね、やっぱり。背伸びしたいお年頃とかさ。

仕事してるとさ、他者を利用するのって当たり前のことなんですよね。業界によっても違うんでしょうけど。利用するってのは言葉が悪いかもしれませんが、協力を要請するとか、教えを乞うとか、仕事を依頼するとか、色々とありますけど利用って言えば利用なんですよ。繰り返しますが仕事する上で他者を利用するのは当たり前です。目の前の仕事があって、それをこなす為に A さんの協力が必要なら A さんに協力を頼みます。A さんに頼まずに自分でやるとか愚か者のすることです。ビジネスパーソンは仕事をこなす必要があります。より速く、より高品質に、より正確に。その為に他者の協力を得るのは当然のこと。自分でやって遅くなって品質を落として、なんてことをしたら減点ですよ基本的には。利用できるものはすべて利用した上での最適解を選ぶ、これがビジネスパーソンのあるべき姿だと思います。俺は。「すべて」とか言うとくだらないツッコミが入るかもですけど。道義的におかしなこととかは当然しないです。

大人ってのは子供と違って背負ってるものがあるから。他者を利用して上手く行くのであれば利用するって考えじゃないとならないと思っています。だって利用することで住民を助けられるけど、そうしないことで見殺しにするとか、そういった状況ってのは普通にあり得るわけで。俺の仕事ではないけど。俺の仕事であっても、スピードが命だったりする仕事で協力を得なかったことで遅れて間に合わなかったりしたら、そりゃもう場合によっては大変なことになるわけで。そういった色々な大人が背負っているものを天秤にかけると、「コイツは他人をとことん利用するタイプだな」みたいな発言は、とってもお子様だなと思って正に少年らしいと思ったんですよ。家族を養ってれば子供とか食わせて行かないといけないし。

俺もやっぱり書こうとしている作品の主人公は少年を想定しているので、こういった子供らしい考えというのは思い出しながら書かないといけないなって思わされました。