原油価格高騰と「ロシアのウクライナ侵攻なんて予(ry」「サウジが減産するなんて(ry」という完全敗北を認める言葉

それを言ってしまったら完全敗北じゃないですか。実際のところ俺は全く予測してなかった。なので完全敗北ですよ。単なる市民なので完全敗北して当然ですけど。でも俺は再エネ推進派だったし、時期こそ特定できないもののいずれはエネルギー価格が高騰するだろうって考えてたので、そこまで敗北者じゃないつもりでいるけど。だってずっと言われてたじゃないですか。原油はいずれ枯渇するって。シェールオイルで延命されたけど。

本気で見出しのように考えてるなら、ちょっと欧米をなめ過ぎな気がするけど。彼等は恐らくこの展開はかなりの確度で予測してたよ。歴史の教科書や創作物語で何度も出て来る展開でしょ。情報を支配してる奴が最後は勝つって。この冷徹さと鮮やかさにはロスチャイルドやロックフェラーの手口を感じます。どんな手段を使ってでも他者を出し抜くって考え方。

欧州は既に電気自動車社会に舵を切ってるし、しかも再エネ比率も日本より高いでしょ恐らく。ドイツは頑張ってたし。価格高騰を前提に準備してたって考えてもおかしくはない。アメリカだってシェールオイルが出たことで、十分に対応可能になった。

ロックフェラーが過去にアメリカでやって来たことは、ライバルの鉄道と似たような鉄道を敷いて、ライバルに互いに赤字になるレベルで価格競争を挑んで、ライバルの会社を潰して買収するってことですよ。経営体力が強い方が生き残るって方法で他社を潰して取り込んできた。今では独占禁止法で禁止されてる方法ですけど。欧米人ってのはそういった血が流れてるって認識した方が良いはず。

現状も似たような感じに見えます。ただ問題はロシアのウクライナ侵攻と OPEC の減産が当事者である欧米じゃないってことですよ。このあたりが実に巧妙です。欧米も確かに痛みを感じてるんでしょうけど、エネルギー自給率 20 % 程度の日本は我慢比べで殺されるかもしれない。ドイツの自給率は 50 % は超えてるし。アメリカはシェールオイルが出るし。欧州はドイツだけじゃないけど。イギリスは北海油田があるし。欧米の最大のライバルである中国も今は借金まみれになっている。

こういうところなんですよ。エネルギー自給率や食料自給率が低いってことの恐さは。弱点そのものなんです。平和ボケお人よしには理解できないかもですが。こういったカードは何度も切れるものじゃないんですけど、カードの切り時を良く考えて切ればライバルに大きな被害を与えられる。

しかもこれは日本攻撃ってわけでもない。恐らく高いエネルギー自給率を達成できない発展途上国の追い上げを遅らせることにもなります。欧米が先進国である優位性を維持したまま、このまま技術的特異点(シンギュラリティ)に到達するのが狙いかもしれません。シンギュラリティに到達すれば、ほとんどゴールしてしまったと言って良いはずです。

以前の記事で NHK スペシャルを見て、ウクライナ侵攻初期の欧米の対応を見て、その老獪さに恐ろしさを感じたって感想を書いたはず。まるで完全にシナリオ通りかのような展開でした。なので欧米はロシアによるウクライナ侵攻と OPEC の減産を、かなりの確度で見込んでたって考え方は俺は個人的には信じられるんです。

戦争って言うのは、お互いに痛みを感じるもの。お互いに痛みを感じつつも、最後に自分の方が立ってたら勝ちってのが戦争です。そういった意味では今は正に戦争状態って言えます。経済戦争です。日本は立っていられるんでしょうか。コロナの時に既に日本は準戦時中みたいな苦しさを味わいましたけど。今も継続して経済戦争中だって認識を持てるでしょうか。無理だろうなあ。

ちょっと危機意識が高過ぎじゃないかって思う人もいるかもだけどさ。俺の感想は日本も遂に戦争に巻き込まれたのかって感じ。あの大戦から 75 年以上は経って、コロナから原油価格高騰のコンボです。確かに苦しいかもですが第二次世界大戦よりははるかにマシじゃないかな。この程度の苦しみなら、先の大戦ウクライナで実際に戦ってる人達の苦しさと比べるまでもない。