やってる感って言葉があって

これも市井の人達が同じことを数多く言ってるとは思いますが。会議予定が詰まってる人ってのは確かに「やってる感」高いんですよね。でも俺は改善のために会議を最低でも 2 色に色分けして欲しいと思ってます。スケジュール管理ソフトでさ。その人がいないと成り立たない会議といてもいなくても大して変わらない会議ってのがあると思っていて、前者を赤で後者を青で表示するとします。そしてスケジュール管理ソフトで開いて一日中ずっと青一色で、それが一週間ずっと続いてる人がいるとしたら、その人はいてもいなくても大して変わらない人ですよ。まあそれを曖昧にしたがるのが組織って奴なんですけど。縁故、スパイ、宗教、学閥、など色々ありますから。

これは当たり前の話ですが、会議ってのは出席者全員で集まって話をするものです。10 人で 1 時間の会議をすれば合わせて 10 時間つまり 600 分ですよ。ですがリーダーがメンバーそれぞれに個別に聞き取りを行うと 1 人当たりの聞き取りに 6 分かかったとして、リーダーとメンバーが二人で話し合うので倍の 12 分になって、それが 9 回なので 108 分です。これだけでもかなり無駄がなくなります。一斉周知する必要などあれば不可能な方法ですが、リーダーがメンバーに歩み寄ることで、これだけ膨大な時間の浪費を無くせるわけです。それと会議ってのはメンバーに負担を強います。会議の開催に合わせて自分の仕事や状態をコントロールする必要があるからです。そうなると会議前後の 10 分ぐらいは実務の能率が落ちると考えるべきです。そうなると 10 人 1 時間の会議のコストは 800 分ぐらいと考えるのが妥当です。実務ではなくて複数の会議が連続してる場合は能率低下の影響は少なくなると考えられます。

その辺も名ばかりリーダーの良くない影響が出るところで、自分は(どうでもいい)会議予定が連続しているから会議前後の実務の能率低下を甘く考えるんですよ。実作業者ってのは会議が連続してるわけではないから会議が始まったら真っ先に直ぐに参加するものだと思われがちです。なので会議が始まる前からスタンバイするんですよ。だから実務に集中できない時間が発生する。でも連続した会議に参加する人間は前の会議が遅れたから遅れたって言い分が通用しやすい。大した内容じゃないのに。そしてスケジュール的にも会議が終ったら次の会議って頭の切り替えもしやすい。だから会議ってのはとにかくリーダーにとって都合がいいんです。前の記事から書いてるように色々な観点から。だからリーダーは会議を自らなんでもかんでも望んではいけないんですよ。よほど優秀なリーダーじゃない限りは。それがわかってない奴が世の中には多いんだよなあって俺は思ってます。自分のために会議を開くほどの価値は自分にはないんだってことをしっかりと自覚していただきたいです。それどころかメンバー間のコミュニケーションを促進している、自分は素晴らしいリーダーだって勘違いしてる人間の多いこと。コミュニケーションは必要なのは確かですけど。その理屈って種牡馬の種付け作業で同じ檻の中に牡と牝を閉じ込めたらコミュニケーション成功で種付け成功、みたいな理屈なんですよ。微妙な例えですけど。そんなわけないじゃないですか。だから発想からして致命的に頭が悪いと思うんです。幼稚園児だってもっとマシな発想すると思います。