組織とリーダー

新聞や週刊誌など見て思いましたが組織の在り方ってのは「実態による」んですよ。地位や役職は関係ないです。俺の理解では。俺は組織運営について素人ですけど、そんな俺以下の組織運営をしてる人ってのが世の中には多いのかなあって思っています。

もちろん組織ってものは地位や役職に縛られるところがあって、それは多少はしょうがないんですけど。請負に出していれば偽装請負の問題もあります。ここではそういった地位や役職や会社間の問題などを無視して、どうやったら組織運営が効率よくなるかを簡単に考えます。感情とか道徳とかも無視です。効率の話です。

まずリーダー特化型の組織っていうのがあると思います。1 人の天才がいて、その人の考えなしには成り立たない組織。これはもう単純ですよ。その人が成果を上げられるように周囲の人間が全力でサポートするのが正解です。雑用はすべて周囲の人間が行うべきです。スケジュールはリーダーのために最適化するべき。人間は同時に複数の作業を行うと著しく能率が低下するという実験結果がいくつもあるようなので、成果をあげるための集中した時間を用意すべき。会議もリーダーのために行う。リーダーが任意の時間に招集したら全員が集まって、リーダーの指示を聞き、リーダーに報告を行う。リーダーが集中してるときは無駄な報告をあげず、きっちりと緊急レベルに応じて部下が判断して報告する。リーダーは実務より指示を出すことに特化した方が良い。

次にリーダーが天才ではなくて普通の人の場合です。メンバーはそこそこ優秀な人も普通な人もいる感じ。この場合はリーダーのためにメンバーが尽くす必要はないです。大したリーダーじゃないので。寧ろ逆にリーダーがサポートに回るのが正解です。リーダーが率先して雑用を片付けるべきです。スケジュールについてもリーダーは各メンバーの作業効率が落ちないように組むべきです。一日の作業時間を色々な仕事でぶつ切りにされると作業効率が落ちるので、リーダーは各メンバーのスケジュールがそうならないように頭を使うべきです。リーダーの都合で会議を行うのは悪手です。進捗会議とか最悪です。リーダーが自らの足を使って各メンバーに歩み寄って状況を聞いて回るのが正解です。リーダーは各メンバーからの報告は常に受け付けるべきです。リーダーは報告を聞いて指示も出しますが実務も多く行います。

ということで 2 つの極端な例を挙げましたけど、前者みたいな能力がないくせに前者のような振る舞いをしたがる困った癌細胞みたいな人というのも世の中にはいるわけですよ。良く考えてほしいよなあって思います。そういう人は部下に大した見返りを与えることができない癖に進捗会議を平気で頻繁に行います。そうやって部下の仕事時間や集中時間を潰して作業効率を悪化させますが、それが自分の所為だと思っていません。部下が早めに回答が欲しいと報告をすると「俺が決めた方法で報告しろ!」と言って無視します。進捗管理の資料についても自分で書かず「ここにちゃんとこうやって書け」と言ってメンバーに書かせてメンバーの作業効率を更に悪化させます。進捗管理だけではなく様々な雑務を「メンバーが自身で行うべき!」と何故かそういうところだけは詐欺師のように滑らかに舌が回ってメンバー自身に作業させて、作業効率を更に悪化させます。そして自分はこれだけの面倒な作業を他人に行わせることができていると満足感を得ています。実際には作業効率を悪化させまくっている癌細胞ですが。