ロシアで行われているキツネの実験

最初は野生のキツネを飼って、その子を産ませて、より人懐っこい子を選び、その子供を産む。というのを何世代も繰り返したら、物凄い人懐っこいキツネになったみたいです。その個体の中に次代に残さなければならない遺伝子があるのなら、それを持っているかどうか選り分けることで、確実に残すことができるということですね。遺伝というのは父と母の DNA から 1 本つずつ染色体単位で受け取ったり、突然変異が起きたり、RNA 遺伝というのもあったり、腸内細菌の受け取りとかもあったり、ミトコンドリアにも遺伝子があるし、色々とあるわけですけど、恐らくキツネでやったのは DNA の選り分けだと思います。残したい遺伝子または遺伝的特徴がはっきりしていて、その有無を試験する方法さえ確立されていれば可能なはずです。古代に遺伝子という概念はなかったはずですが、農作物の品種改良については知見があったみたいな話を聞いたことがあるような気がします。