男尊女卑ってのは

どうして成り立っているかって昔にも考えたような話なんですけど。未だ書いてはなかったかなあ。男に力があるから男尊女卑が成立している、成立していたと思うんですね。男に力があるってのは腕力ですよ。腕力が物を言う時代であれば男尊女卑は成立すると思います。腕力が物を言う時代ってのは戦争がある頃とか治安が悪い頃とかですかね。じゃあどうして男に力があるのかって、それは現代の人間の場合を考えれば遺伝的にそうなっているからですね。女は子供を産む体だから弱いって考えは、すべての種に言えることではないと思っています。詳しく知りませんが。世の中には雌のが雄より強い種というのは多数存在していますし。ただし雌と言っても哺乳類ではないかも知れませんけど。哺乳類で雌のが強い種ってのは存在するんですかね?存在してもおかしくはないんですけど、ただ卵を産む種に比べると可能性が低い気がしますよね。男尊女卑と腕力&時代背景の因果関係ですが、まず腕力が原因で男尊女卑になるってのは間違いないと思います。男尊女卑だから男の腕力が強くなるわけでない。…はずですけど。進化論的には可能性もあるんですよね恐らく。でもほぼ間違いないでしょう。では男尊女卑だから戦争の時代や治安が悪くなるのかって言うと、これは微妙なんですけどね。やはり逆に戦争の時代や治安が悪いから男尊女卑になるって考えた方が、どちらかというと正解だとは思いますよ。それと雄だから力が強いって因果関係ですけど、これについてはなかなか難しいですけどほぼ正解だとは思いますよ。基本的に雄が力が強い種が世の中に多いですし。力が強いから雄になるってことはないですし。ただ進化論的には生き残り易いものが生き残ったという考え方なので、力が強いから雄になった、雄だから力が強くなった、というのはどちらも不正解なんですよね。進化論ってそもそも本当に合ってるのかって疑問は残りますが。まあ兎に角この世界の男尊女卑度合いなどは、俺はそういう風に成り立っていると考えているんですよ。でまあ小説を読むじゃないですか。そうすると魔法がある世界とかあるんですね。そしてその世界の魔法使いは男女比率は互角で、魔法は腕力より強いものってことになってますと。そう考えると、その世界では男尊女卑は成立しにくいって俺は考えます基本的には。諸々の細かい条件はあると思いますが。だからその小説が男尊女卑を描いていると「不自然だなあ」って思うんですが、ただ小説なんてのは不自然なことだらけなので、そんな重箱の隅をつついてもしょうがないと思うんですよ。でも妙にリアルにゲーム理論を駆使したような心理描写をしていたりすると、やっぱり不自然だなあって思いますよね。リアルな思考を捨て去っている作品なら気にならないんですけどね。半端にリアルだと「お前そんなこと言ったら、そもそもだな…」って気分になってしまうところはあります。でもそんな半端にリアルな作品でも、やっぱり不自然なことだらけなので重箱の隅であることに変わりはなく気にし過ぎだなと納得しなおします。女は子供を産んで活動量が下がる時期があるってのは俺は男尊女卑の成立要因としては腕力より下だと思っていますよ。確かに優秀な遺伝子を残すことを成り立たせるには、妊娠して暫くは活動量が低下する女が妊娠しない優秀な男の遺伝子を受け取る、という仕組みが有利ってのはあるんですけど。超単純な思考実験ですが、哺乳類の腕力がある雌と腕力のない雄で男尊女卑になると思いますか?俺はなりにくいと思います。魔法ではなくても科学ってのもそうなんですよね。科学も魔法に近いような立ち位置ですから。