仕事を渡す際の重要な情報

たとえば大工さんがいてさ、その大工さんが知り合いの信頼できる優秀な工務店の人から「この家をあの場所に建てるんだ」って仕事を貰ったとします。この家ってのはパンフレットに映ってる写真を指差してさ。明日にあの場所に諸々の準備して向かってくれって言われて行くじゃないですか。そしていざその時が来たら「今からこの写真に写ってる家を曳家します」って言われたとします。そしたらどうですか。「曳家なの?なんでそれを最初に言わないの?」って思いますよね。俺は大工じゃないので大工さんのことは詳しくないんですけどね。だから間違ってるかもしれません。じゃあパン屋の人がさあ知り合いのパン卸の人から「大量に人が必要で来てくれないか」って頼まれたら、パンを作るんだろうって思っていくと思いますけど、実際には小麦粉をずっと挽く作業をやらされてさ、そしたら「え?ずっと小麦粉挽く仕事だったの?俺パン屋だけどなんでそれ先に言わないの?」って思うじゃないですか。じゃあレーサーの人がいてさ、知り合いの危ないスタント系の人から「熟練ドライバーが足りないから来てくれ」呼ばれて言ったら、実は人を轢く仕事だったりして「ちょっとまった(略)」ってなると思うんですよ。とにかくそういうどう考えても仕事の内容に大きく影響するような、明らかに業界常識的に通常とは違う仕事内容である場合、それでいて相手が熟練者でそこそこ腕が良くて業界の常識が分かっていて信頼できる手配者であったりする場合、それを言わないってことは、そういうことなんだろって思ってしまうパターンというのがあるわけですよ。これがねド素人が言うことだったら話は別なんです。ド素人だって分かっているから、話の聞き方もそういう風になるからです。でも相手がプロの場合は信頼して疑うことを省略するんですよ。そこが問題だって言ってるんです。それを「お前から気づいてきいてこいよ」って言うのも絶対にダメとは言わないですけど。絶対的な基準は無いと思いますけど、そりゃどう考えても酷いって俺の中で俺基準では思うことはありますよね。別に済んだ話なので良いんですけど。何度も何度もあるからさ。まあ業界長いからね。そりゃあるよなって感じですけど。一言で言えば「それ、早く言ってよ」なのかな。