しかしタイに賃金水準で抜かれたってなると

技能実習制度で外国人を奴隷みたいに安く扱き使ってた日本企業ですが、今度は外国に奴隷みたいに扱き使われる時代が来るんでしょうか。そうなったらそうなったで因果応報ではあるんですが。残念な話です。俺もやめろって言ってましたし、社会問題にもなってましたし、一応は行政も動いてたのに。10 年ぐらい前からじゃないですか。

不当に人を安く扱き使うのが大好きな日本企業ですけど、それについては賃上げをきちんと要求しない日本人の気質も良くないって話をしてました。これはアメリカの著名人からも指摘されてますね。俺も 10 年以上前から唯々諾々と従う日本人の気質が安い賃金に繋がっているって話はしてました。結局のところ日本人の唯々諾々と従う気質は抜けなくて、外圧によって漸く賃上げの流れが出てきました。外圧でしか動けないなんて全く日本らしい話です。

雇用といえば昔は男女のアルバイト募集って書く理由として、女目的で入って来る男を誘い込むためだって言われてたりしました。そうやって男女って書いて募集しておいて女は全て落とすってパターン。今はそんな時代じゃないですけど。今は男女雇用機会均等みたいな理由から性別で絞らない募集が一般的になってるんでしょ。まったく良い時代になったもんですよ。俺がアルバイトしてたところなんてバイト先に若い女の子がいませんでした。

それと職務記述書がないのも異常だと思うんだ。日本企業ってなんでもかんでもやらせようとするから。糞みたいな賃金しか出さないくせに。あり得ないなあって思うんです。せめて片方にして欲しい。凄い高い賃金を出して、なんでもかんでもやらせようってなら分かりますよね。逆に安い賃金だけど、これさえやってくれればいいよってのも分かるんですよ。だけど糞みたいな賃金のくせにあれもこれもやれって平気で言うんですよ。本当に有り得ない。どういう脳味噌してるんですかね。

わかるんですよ。自分の作業だけやってればいいって人が非協力的で使いにくいって言い分も。逆に自分勝手に仕事の範囲を越えて動く人間も命令に従ってくれなくて使いにくいって言い分もわかります。でも問題はそんなことじゃない。妥当なラインかどうかだ。ちゃんとした金を払っているんですかってことです。そこに尽きる。金です。金なんですよ。全ては妥当な金を払ってから。金が先で労働は後だ。日本は違うんだよ。不当に安い金で労働者を雇って、そこで定めたライン以上の働きを見せた人に漸くふさわしい金額(よりも少ない金額)を支払う。雇う側がリスクを取らず全て労働者に背負わせる。金が後で労働が先ってのが常態化しているのが日本企業。だから面接ではなくて面談なんてふざけたものが存在する。本来は雇用っていうのは安定して力ある人を雇いたいのであれば直接雇用すべきなんですよ。だけど派遣だとか SES だとかで人をスポットで雇おうとするでしょ。そうなると優秀な人も変な人も入って来る。そのリスクは全て企業が負うべきなんだ。だって直接雇用してないんだから。面談なんて仕組みで人をはじいてはいけないわけで、だから面談は違法なんですよ。企業側が優位な状況を作っているのが日本なんです。

面接は良いんですよ。面接は雇用契約するしないを決めるために重要なものです。雇用契約を結ぶと簡単には解雇もできないから日本の法律では。しっかり面接すれば良い。でも面談は違う。面談って単語は非公式なもので、面接って単語を使ってしまうと違法なので、それを誤魔化すために面談って単語が使われているだけであって、別に面談ってシステムがあるわけじゃない。SES とかで人を現場に入れる時に、その人を契約前に見るのが面談って言われてるものだ。これは違法なんですよ。雇用契約じゃないので。全く違うんです。何度も同じことを言ってるけどさ。