そろそろ大丈夫かな

将棋の電王戦って知ってますか。ニコニコ動画の主催の。あれがコンピュータ将棋の強さを世の中に広く知らしめたと思ってます。それでコンピュータ将棋が本気を出せばプロでも勝てないということが、ほとんどはっきりと証明された。バグみたいな盲点みたいな隙が存在するものの。日本はなんでもかんでも隠蔽したがるところがあるので、日本将棋連盟メインでそれが進行することはなかっただろうけど、世界的に普及している囲碁の方がAIで色々やってたので、日本将棋連盟も隠し切れないって判断したんじゃないでしょうか。とにかく人間よりもコンピュータの方が強いってことが広く知らしめられました。

その数年後に藤井新棋聖が登場して、なんか訳がわからんけど凄い強いとかでやたらめったらマスコミ使って宣伝してたじゃないですか。アレが俺の目にどう映ったかって言うと、コンピュータより弱いと証明されて落ち目の将棋連盟が将棋界を守るために何かやってるな、そう映りました。それをメインでやってたのが広告代理店なのか将棋連盟なのかは知りませんけど、とにかく稚拙な広告戦略だなって思った。何かアイドル的に一人の棋士を持ち上げて人気を取り戻そうみたいな。

知る人ぞ知る話なんですけど、将棋ってたまに八百長があるんですよ。俺は少しは将棋を知ってますので、そういうことも知ってるんですね。でまあ将棋ってさあ、弱い人には何をやってるんだか分からないんですよ。なので八百長があったとしても、それが八百長だって言えないんですよ。つまり将棋ってのは八百長をしないってことに関して、物凄い高い信用が必要な競技と言いますかね。もちろん分かる人にだけ分かればいいんだよって考えもありますけどね。スポーツなんかは素人でも或る程度は分かるんですよ。八百長しても。でも将棋は八百長されたら素人はちんぷんかんぷんなので全く分からず見過ごしますね。なので素人は一度でも八百長って疑いを抱くと、もう八百長なんだろって思ってしまうわけですよ。だからそう思わせないのが大事なんであって、俺はアイドル的に棋士を使う広告戦略ってのは広告戦略として最低だと思いました。

ボクシングの亀田興毅を覚えていますか?あの八百長試合で有名な。あれが八百長だったかははっきりしませんけど、素人の俺の目には八百長にしか見えなかった。あんだけダウン取られて判定勝ちはないだろって思った。あれもさあ本人自身は八百長が仕込まれていることなんて知らなかったんじゃないかって思ってて。周囲の金に汚い人間達が勝手に八百長を仕込むんですよ。それに試合前に徹底的に亀田興毅をアイドル的に持ち上げて広告しまくったじゃないですか。わかりますか。似てるんですよ。俺はそういうことも知ってるので、そういった懸念を持ったんですね。将棋界が絶対にやってはいけない悪手じゃないかって。

実際にそういった戦略があったかなかった八百長があるのかないのかわかりませんが、そういった広告戦略みたいな流れの後に今があるので、彼はそういった疑いをもたれたまま数年を過ごす必要があるんだと思います。将棋の7タイトルってのはランクがあって、棋聖はそこそこですよ。名人と竜王が最高のタイトル。竜王は賞金額が最高なんですね。棋士ってのは素人には分かりづらいですが、本気の時と本気じゃない時があって、竜王戦で本気を出す棋士ってのは俺は多いと思ってます。なので竜王のタイトルってのは一つのバロメータかなって思ってますね。渡辺明って人は俺のイメージだと実利主義者っぽくて、竜王戦で本気を出すタイプに見えるんですよね。将棋界全体の利益のために八百長にのってもおかしくないタイプというか。

まあ想像の話ではあるんですが、すべて始まりはあの稚拙な広告戦略、あるいは稚拙な広告戦略に見えてしまう初動にあるので、そこは多めに見ていただければ。広告代理店にせよマスコミにせよ将棋連盟にせよ、ああいった初動は俺は良くないと思ってました。個人的には。そういったイメージがついてしまった以上、藤井新棋聖が自らの強さを徹底して証明しなくてはならなくなった。それこそ八百長に協力した棋士が困窮して大変になるぐらいにボコボコに追い込んで、それぐらい追い込まれてるってことは八百長に協力してるわけではないんだなって一般人がわかるレベルにまで追い込むこと。そこまでやっていただきたいですね。そうすれば俺みたいな素人でも本当に強いのかもしれないって思える。