英語の必要性とか

電車の車内でビジネスマン達が喋ってた。女性のネイティブイングリッシュを聞いて英語を勉強するとオカマ英語になるから注意する様にって言ってた。成程なあって思った。
英語は大事だよ〜とか喋ってたよ。ビジネスマンらしい発想だなあとは思った。契約とかしたりする現地人は英語を喋れるんだから、英語だけ喋れれば後は殆ど要らないんだよみたいな事を喋っていた。ビジネスマンとしては強ち間違ってはいないと思う。でも日本全体で考えるとそうは行かないと思う。
ビジネスマンとだけやり取りして海外ビジネスを行うのでは限界があると思うんだよ。アルジェリア日揮の件もそうだけど、現地人の反感とか色々とあるからさ。日揮の件が純粋な現地人の反感なのか宗教的な物なのか謀略的な物なのか不明だけどさ。現地人と仲良くしてれば防げた可能性はもっと高かった筈だよ。アメリカやフランスやイスラエルやロシアや中国や…そういった連中の謀略の所為だったとして、もし日本が現地の非ビジネスマンの有力者…例えば宗教的な指導者や裏社会のボス、そういった英語を話さなそうな連中と密に連絡を取り合っていれば、未然に防げたかも知れない。ビジネスマンってのはその辺の考えが甘過ぎるんじゃねえかなあって思うよ。
勿論ビジネスマンが面と向かって現地の裏社会と仲良くするのは変だとは思う。現地の裏社会と繋がりを持つとしたら、今は日本には無いのかも知れないけど、やっぱり諜報機関でしょ。それとか現地人と仲良くするのは、現地が好きな人間…。例えば海外に孤児院を作ってしまう様な善人…。海外での商売は、やっぱり上っ面のビジネスマン同士の契約だけじゃなくて、そういう現地社会を巻き込んで行うべきだと思う。成就した先進国で似た文化同士の国なら兎も角、アフリカとか中東とかはイスラム圏で文化が違ったり紛争が絶えなかったりで、ビジネスマン同士の契約だけで話が済むとは思えないんですよ。
そういった所でちゃんと商売をする為には、やっぱり諜報機関や軍事力が必要だと思うんだよね。それと現地人との結び付き。その辺で日本は外国に負けてると非常に思うんですよ。あからさまに裏社会的な力を使うのも嫌だけどさあ…。でも海外で商売をするのってさ、そういう所に依るのが大きいでしょ。中国だって色々と嫌がらせして来たり、多額の賄賂を要求したり、もう十分に学習したでしょう…。海外ビジネスは契約書だけじゃない…。
海外でビジネスをする、現地で商売をする、それを思いっ切り悪く言えば、経済的な侵略、経済植民地化なんだよ。そういう認識がビジネスマンには足りないんじゃないかなあ。合法的に対価を支払って得た、現地のエリートと話を付けた、現地に恩恵を与えている、そういう認識がダメだと思うんだよ。インドの現地法人とかで韓国に負けてるのってそういう所にも依るんじゃないですか。インド事情とか知らないから間違ってたら御免って感じだけど。
現地の人の考え方を尊重し、文化を尊重し、踏みにじる様な事は絶対にしない。驕り高ぶって感化してやるとか、教育してやるとか、そういう感じじゃダメでしょ。流石に現状でもそんな事はしてないとは思うけど…。イスラム社会にはイスラム社会の、ヒンズー社会にはヒンズー社会の考え方がある。如何に我々の社会が優れていると思っても、上から目線で押し付けるのは良くない。ビジネスマン同士の契約ってのは、そもそもは恐らく欧米流の物だろうから。
合法的に進出したのに殺されるのはおかしい、ルール違反だという認識は甘いのでは。現地人からしてみたらルール違反を犯してるのはこちらかも知れない。
経済財政諮問会議ってのがあるけどさ。アレってのは飽くまでも企業的な観点からの意見って受け止めて欲しいよ、内閣には。会議のメンツがどんな連中か知らないけど。企業的な観点から考えただけの意見で政治をしても碌な事にならないでしょ。