前にも書いた気がしなくもない

俺は「論理削除」とか「セグメント」って言葉が好きじゃない。正確には言葉が好きじゃないんじゃない。問題はこの言葉を使う側にある。
論理削除って言葉は、次の様な意味「DB のテーブル定義で DELETEFLG というカラムを定義して、そのフィールドに '1' を入れる事」で使われる事が多いんだけどさ、色々な職場で。だったら論理削除って言葉を使わずに、そのままそう書いて欲しいって思ってしまう。論理削除って言葉を使うって事は物理削除って概念が存在する、初めて聞いた人はそう思うじゃないですか。じゃあ物理削除ってなんだよって思うじゃん。それを想像すると先ずはハードディスクを物理的に破壊する事が思い当たるかも知れないけど、それは流石に無いとは思う。次にディスクの表面の一部を削り取るとか考えられるかも知れないけど、それも流石に無いと思う。じゃあ該当データ部分をゼロフィルするのかなって思うでしょ。それが物理削除ってもんだ。だけど論理削除って言葉を「DELETEFLG というカラムに '1' を入れる事」って考えてる人達は、物理削除の事をゼロフィルとは考えていないんですよ。例えば RDBMSORACLE を使ってる場合なんかは DELETE ステートメントで該当レコードを削除する事、それを物理削除だって言ってる。それってのは ORACLE 内部では該当レコードに削除されたってフラグを立ててるだけ、つまり「論理削除」なのに、それを彼等は物理削除と言って憚らないんですよ。俺はそれが非常に嫌なんだよねえ…。どうして論理削除の事を物理削除と言うのか…。
セグメントって言葉も嫌だ。ネットワーク関連で使われるんだけど。本当はセグメントって言葉自体は非常に意味が広いんですよ。色々な事に使われてると思う。セグメンテーションフォールトとかさ。昔の X86 系 CPU ではセグメント方式を使ってたでしょ。そういう色々な意味を持つ言葉を当たり前の様に使うのが非常に嫌だね…。ネットワーク用語としてはとても昔から…、少なくとも 2000 年ぐらいには、ブロードキャストドメインとかコリジョンドメインとかサブネットとか、そういう立派な言葉が出回ってたんですよ。俺の様な若造ですら 2000 年ぐらいに知ってた言葉だ。なのにそういった立派な言葉を使わずに未だにセグメントとかいう曖昧な言葉を使うってのが俺を困惑させる。未だにそういった職場って割とあるんだよなあ…。