真面目な空想世界の戦国時代描写もので

敵が陽動した上で奇襲攻撃に成功したなんてことになったら、とても緊張感が出るはずなんですよ。だって味方が沢山死ぬじゃないですか。だけどラッキーマンの話だと緊張感が出ないんですよね。だってラッキーマンが何とかしてしまうってことがほぼ見えてるからです。そういうところなんだよなあ。陽動とか奇襲とか丁寧な描写なのは認めるけど総合的に見るとアンマッチなんですよね。主人公がラッキーマンだとどう考えても緊張感なんて出せないのに(それは言い過ぎかもですが)、そういうところを真面目に描写するから字数が増えて読むのが辛くなりがちなんですよね。もちろん作者が書きたいことを書けばいいんですよ。その空想世界の事実として、そういう緊張感のない事実があったので写実的に描いた、それはそれで良いんですけど。面白いことを書くだけが作家の仕事じゃないですし。まあでもそれも未だ数ある作戦の内の 1 つでしかないんですが、それもほぼ見えてたから。最終的にはあの作戦に行きつくってのは読者にずっと見せてたからなあ。そういうところもですよね緊張感が出ないのは。