食糧大量生産供給システム

みたいのがあると良いなあって考えたりしている。これには反感も抱く人も多いとは思うけど。どんな物かって言うと要は超巨大な公営の弁当屋惣菜屋みたいのが各地域にあって、それだけで地域住民を賄える…そんなシステム。これがあると何が良くて悪いかって言うのを下に書いて行きます。
各論の前に概要とか存在意義とかを書きます。ウリは兎に角めっちゃ安くて健康にもそれなりに良くて味もまあまあ。主目的は国全体のエネルギー消費効率を改善する事。このシステムは市民の生活インフラの一部として機能する。未来的な思想に基づいており「家で料理を作る」を「贅沢な事である」という考え方にパラダイムシフトさせる 100 年か 1000 年かそこら早過ぎる提案かも知れない。石油を大量消費して当たり前って言う、未来人からしたら野蛮極まりなく見えるだろう行いを平然と行っている現代人には受け入れるのは無理かも知れない。
続いてメリットデメリットの各論だけど、第一にエネルギー効率が高い。各家庭で調理するよりも一括で調理をした方が圧倒的にエネルギー効率が高いと思う。この点に関してはデメリットが無い。輸送や保管に関するエネルギー消費を考えてもデメリットは無いと思う。
第二に仕入れコストとかの低下もある。一括調達するんだから安くなるのは当然だ。
第三に各家庭で調理をする必要が無い。これによって各家庭の専門家達が専門家としての作業に専念出来る。この点に関してはデメリットは勿論ある。家庭で料理を作らないというのは、心理的・家庭的な面からデメリットが多いっぽい。それに細かい献立を自分で立てられないというのもある。出来たてを食べるというのも難しい。
第四に市民に安い食事を提供出来る。当システムが供給する食事の値段というのは、各家庭が材料だけを買って来て家のコンロで調理するのに掛かる金額よりも安い。そこまで徹底的にエネルギー効率を追求するし材料の一括調達による調達コストダウンも行う。だからメニューは限定される。カレーライスは「一括調理に向く・一括調達に向く・保存が利く・万人受けする」と何かとメリットが多いからメニューに上がるのは間違い無い。
第五に料理人の雇用を創出するというのもある。地域の家庭の料理を賄う分だけ人が働ける環境が出来るって事だ。調理を分業するんだから雇用が増えるのは間違い無い…。と言いたい所だけど、逆に既存の地域の店を駆逐する可能性も高い。生き残る店というのは当システムとは被らない料理を出していたり、味が良かったり、素材が良かったり、そういう店だよ。
第六に配送の雇用を創出するというのもある。配送というのは各家庭までの個別配送と調理済みの料理を支店みたいな場所に或る程度纏めて配送する 2 つがあると思う。各家庭までの個別配送の利用者が支払う金額は、流石にそんなには安く出来ないとは思う…。
第七に腐敗とかの問題がある。これは食べ物の腐敗じゃなくて社会組織的な意味での腐敗ね。これが極めて難しい問題なんだよな…。腐敗ってのは金に汚いとかそういう意味も勿論あるんだけど、そうじゃなくてそれ以前に道徳的におかしな連中…。そういう連中が組織的に育ってしまったり巣食ってしまった場合に、素材を選定する場合に汚染米とかを選ぶ可能性が無きにしも非ずで、そういうのを防止する策を練る必要がある。例えばある地方支部が原料に汚洗米を選んだとしたら、それが発覚して調査を進めて、選ぶのに関わったキーパーソンが判明した場合、その人物に関わる一族は問答無用で皆殺しとか、そういう法整備をやって置いて欲しい。関西人は汚染米を食べさせられていたから関東人に比べて死亡原因に占める肝臓癌の割合が 3 倍とか、そんな話があったと思う。物凄い重大な問題と思っている。肝炎ウイルスとか酒飲みとか他の要因を除いての調査結果だったかは記憶に無い…。
第八に容器の問題がある。これはどうするのが良いんだろうか。容器の持ち込み制ってのもあるけど難しいか…。一括してリサイクル性の高いパッケージを使って、毎週一括回収ってのが良いかな。要はリサイクルまで考えたシステム設計にするって事だ。
第九に季節の素材と地域の素材をどう活かすかってのがある。このシステムは思想的に中央集権過ぎっぽいのがちょっと良く無いと思ってる。地方分権をどうやるのかは大きな課題か…。