短期間の何かのランキングでは一位だったらしいけど

えーこれがー?って感じではあります。確かに糞ではないんですけど。ステータスシステムありで現代日本がモンスター系ファンタジー世界と融合して、サバイバルしていく感じなんですけど。今の所ストーリー的に面白いことってあったかなあ。色々な難所があって、それを色々な技や知恵を使って乗り越えて成長している。それで?って感じになってしまう。まだ最後まで読んでないけど、これだったら似たようなサバイバル系の作品って枠で考えると『真・女神転生APOCRYPHA』の方がずっと面白いと思いますけど。

別に作者が書きたいことを書けばいいと思うんですけど、サバイバル系とステータスシステムって相性が悪いと思うんですよ。サバイバル系ってのは生き残ることが主眼になりやすいんですけど。他人に殺される、モンスターに殺される、食糧を確保しなくてはならない、そういう問題に追われる日々な訳です。でもそれをステータスシステムで色々と圧倒的に優遇された能力を持ってる主人公が乗り切るのは、それは簡単なことな訳ですよ。折角のサバイバル系が台無しだと思うんですよね。しかもモンスターだからなあ。対人系のサバイバルの場合は誰々を出し抜けば生還できるって勝利条件とか目標が明確にあって、それをどう達成するかって謀を巡らすことになるわけですけど、世界融合して問題の深淵が見えない、生還条件が分からない何を目標にして良いのか分からない、そんな状況下で目前の問題に追われて過ごすだけの人を描写するってことになるとさ、なんつーか、異常事態であって非常事態ではあるんですけど、まるで平時のような日常になってしまうっつーかね。降りかかる火の粉を払う日々ってのは小説として描写すると意外と単調なんですよ、俺が読んでる感想ですが。なぜに火の粉が降りかかるのかってところが徐々に判明していくんだと思いますけど。まだまだ半分も読んでないので、これからどう展開していくのかですよね。

色々な能力者がいてサバイバルするってなると、お互いにどんな能力を持っているのかってところが争点になるとは思うんですよ。お互いに秘匿して争う場合は確殺して誰にも知られないようにするとかさ。そういうのってさあ、作者の裁量であまりにもどうにでもなりすぎるんですよねえ。ファンタジーだと能力が自由過ぎるから、はかりごとをめぐらすような描写とかなくなっちゃうでしょう。