どう書けばつまらなくなるかを学べる作品ではある

スポ根に限らず強さを極める系って突き詰めると究極的には運ってところに行きつくんですよね。運が全てなんですよ。運によって才能の説明はできるし、運によって環境の説明はできるし、運によって運命の説明はできるし、努力は才能で説明がつきます。何かを圧倒的に好きになる精神、それは才能で説明ができるし、何かに没頭する精神、それも才能で説明ができます。すべては運で説明がつくんですよ。元も子もない言い方ですが。

この作品の登場人物のセリフはこの「運」で説明がつく範囲からあまりはみ出してくれない。はみ出ようがないんですけど。そのように錯覚させてくれないというかね。「この 1 年わたしは死ぬ気で努力してきたんだ!」とか言うけどさ。だから何さって思うだけでね。何の中身もない。

そして戦闘が恐ろしく詰まらない。ここまで詰まらない作品も珍しい。多少は分かるところもあるんですが。作者は面白いと思ったのかなあ…。不思議でしょうがないよ。どうしてこんな順位なのか不思議なんだよなあ。そこそこ下位になって来たけどさ。これよりもマシな作品なんて下位にいくらでもありそうなもんだけど。右翼系の要素を含んでるので組織票なんだろうなあってのが俺の中では有力ですが。