仕事がある事に感謝してる

よ俺は。して無い訳無いじゃんよ。今は仕事が無いけど。仕事がある事に感謝する事と隷属する事は話が違うだろうが。
凄い前に秋葉原オウム真理教が格安パソコンを売っていたけど、あれってのは地域の安値よりも更に安値で売っていた訳だよ。地域でカルテルを結んでいた訳では無いんだろうけど、それまではそれなりの値段ってのがあった。兎に角あれは価格破壊の行為だった。消費者にとってはメリットだけど販売側にとっては厄介な存在だった。裏切り者とも言える。
ビールのプライスリーダーはキリンらしいよ。原価が一番安いのがキリンらしい。サントリーが原価割れする値段でキリンは売れるんだけど、キリンは敢えてサントリーが原価割れしない値段で販売している。カルテルでは無いらしい。市場を独占しない為なのかも知れない。カルテルこそ独占禁止法違反なんだろうけど、かと言ってキリンが安値で販売すればそれこそ市場を独占してしまう事態になる。
消費者にとって良い事は販売者にとっても良い事では無い。逆もまた然り。どちらを優先すれば最適なのかってのは難しい話になる。要は「適正な値段で販売されている事」が一番良いんだよ。販売者が得し捲っても消費者が得し捲ってもダメなんだよ。
これらの話を読んで「だから何?」って感じだと思うけど、似た様な事が IT 業界という人身販売業界にも言える。安い単価で自分を売る事、サービス残業をする事、客の無茶苦茶な要求を受け入れる事、これらは全てオウム真理教のパソコン販売の様な物だ。人身販売業者の営業やプロ奴隷の人は「仕事を無い中で仕事を出してくれているんだから、感謝の心で奉仕の精神で頑張って当然」とか言っているけど、俺には「業界全体の労働者の単価なんか知らない。労働者の苦しみなぞどうでも良い。ピンハネする俺には関係が無い。労働者が奴隷化してくれれば俺は安泰w」とか「他の労働者が労働者としての義務と誇りを捨てずに奴隷にならない結果として仕事を貰えなくなるんなら、奴隷化した俺に仕事が集中するからウッハウハじゃんw。労働者の連帯から脱し資本家の走狗になって良かったーw」って聞こえるんだよ。要は自分だけ良ければ良いって考えが剥き出しなんだよね。マジで反吐が出る。感謝の心とか奉仕の精神とか一見すると正しい事を言ってる様だけど、実行している事が内心は別な所にある事を表してしまっている。
感謝とか奉仕の精神ってのは、奴隷になる事で表すもんじゃねえんだよ。この資本主義より進歩した社会民主主義的な日本では、労働者はもっと人として生きる事を主張して、それ相応の対価を受け取る様に努力すべきなんだよ。「すべき」っつーか義務なんだよ。そうじゃ無いと糞みたいな資本家が「コイツらは本当に馬鹿だ。自分の市場価値を知らない。こんなに安い金で働いてくれるなんて」ってどんどん増長するだろう。決して無茶苦茶高い金を要求しろって言ってる訳では無いので、そこの所は勘違いしないで欲しい。NTT とかの職場に常駐して仕事をしたりするけど、アイツら幾ら貰ってると思ってるよ?そういう連中がそんだけの給料を安定して貰っているのに、自分らは糞みたいな金しか貰えず仕事も安定していないって事がはっきりしているんだから、今はこちらから要求をしっかりしなくてはならないってのがはっきりしてるじゃん。そう考えて当然じゃないかなあ。