消費税の増税と紙幣を増刷して配る事

ってさあ。ブレーキとアクセルの関係なんだよな。超単純化したモデルで以下の様に説明する事が出来る。

  1. 消費税率が 0 % の場合。国が 50 円の借金を持っていて、500 円の紙幣を増刷して、450 円を公務員に配って、公務員が 450 円を使って、国が消費税として 0 % に当たる 0 円を徴収して、50 円を借金の返済に使った。
  2. 消費税率が 10 % の場合。国が 50 円の借金を持っていて、500 円の紙幣を増刷して、500 円を公務員に配って、公務員が 500 円を使って、国が消費税として 10 % に当たる 50 円を徴収して、その 50 円を借金の返済に使った。

結果的に上記の 2 つに違いは無いんですよ。紙幣を増刷して配る額を増やしても消費税を増税したら何も変わらないんですよ。これは本質的な事だと思う。自民党は正にこれと同じ事を言ってる。おかしいと思いませんか…。「消費税を増税するけど、紙幣を刷って公共事業とかでばら撒く」事を主張した自民党が勝った事に対して「景気対策が国民にウケて勝った」って言うのは、とても頭が悪い事を言ってる様に思えるんだよね俺には。大多数の貧乏人にメリットが無いかも知れないのに。デメリットの方が大きいかも知れないのに。それだけ国民が馬鹿なのかも知れないけど…。投票率の低さからメリットのある人ばかりが投票してるのかも知れないって考える事も出来るけど。だから不正選挙臭いって思うんですよ。何とかして理由付けを頑張ってる様に思えて仕様が無い。
もちろん上の 2 つを現実社会に適用すると違いが出て来ますよ。上の例は超単純なモデルだから違いが無いけど。
消費税を含め各種税金ってのは、徴収する物や徴収する方法に偏りがある訳ですよ。そうやって徴収を遍在化させて、金のある所から徴収して再分配する、そうやって金を貯め込む屑から金を巻き上げて経済を回す、それが国の役目な訳ですよ。そんな税金の中でも消費税は恐らく最も遍在が無い税金なんですよ。日本の消費税の制度ってのは殆ど全てに掛かる様になってる。輸出とか輸入とか免税店とかを除けば全てに掛かる仕組み。だから貧乏人だろうが金持ちだろうが等しく税金が掛かる。税金を等しく掛けるってのは、再分配の仕組みとして不適切な訳です。公平に税を課すってのは経済のブレーキの側面が際立つ事になる制度なんですよ。経済のブレーキを掛けられて困るのは貧乏人ですよ。貧乏な労働者は給与が増えないのに物価が上がって困る。自営業者は税率が上がったのに売り値を上げられずに困る。大手企業は平気で消費者向けの売り値を上げるし、中小企業に対しては値上げするなと言う。輸出企業は税金が掛からないので潤い捲りだけど、儲かった分は内部留保に回してしまう。それが消費税の増税の現実です。グローバル企業は海外に金を置いたままで日本に金を還流させないし。
でも自民党は逆にアクセルも踏むと言っている。このアクセルとは何か。余り詳しく調べていないけど。要は税金と同じでどこにばら撒くのかが重要な訳ですよ。貧乏人を目掛けて公共事業をするんなら、それは貧乏人は助かりますよ。でも金融機関にばら撒かれてもあんまり嬉しい事にはならないですよ。今まで散々自民党がしょぼい事をやって来たけど、俺としては潤った実感は全く無かった。金融機関にばら撒いても日本国債を買ったり円キャリートレードをしたりで、イマイチ実感が無い感じ。多少は円安になったりしたのかも知れないけど…。自民党の事だからゼネコン関係にばら撒く可能性はあるけど、そうだとしても偏向性はある訳で。まあゼネコンに金を使うってのは公共事業としては貧乏人に金が行き易い方なんだけどねえ。金融機関にばら撒くよりかはマシかなあって思うけど。金融機関にばら撒けば株が上がって円安になって輸出企業が儲かって、それから段々と末端の日本人も潤って来るって言うけど、いやいやいや…。恐らく末端が潤う前にストップさせる気満々じゃないかな…。
そして公共事業するなら、やっぱりゼネコンをメインにしては欲しく無いんだよなあ。インフラの補修や点検は重要だけど。無駄な事はして欲しく無い。次世代エネルギーに関わる建設事業とか農水産業とか、そういうのなら貧乏人にも金が行き渡りそうで、尚且つ無駄な出費にもならなくて良い感じだと思うんだけど…。
俺は円高でも強い日本経済になれば良いとは思ってたんだけどねえ。もうそろそろ限界かなあって気がしてるよ。輸入品が安くて良いけど、韓国企業とかに負け過ぎだしさあ…。
それと消費税ってのは恐らく永続的に続くんですよ。それに対して増刷と公共事業は一時的な物なんでしょう。ブレーキはずっと踏み続けるけど、アクセルはその内に止めますって言ってるんですよ恐らく。だから要は詐欺みたいな感じなんだよねえ…。自民党は昔から消費税は増税って言ってたし…。公共事業って餌に齧り付いて釣り上げられてる感じですよ…。
安倍と谷垣は違うけど同じ自民党だしさ…。中川昭一が恐らくアメリカに殺されてさ。その前に安倍は入院して総理を辞めててさ、その時はアメリカともめてたっぽい訳でさ。そして今回の総理の返り咲き。日本の為の政治をしてくれるとは思えないな…。日本を核武装せずに軍を使えるようにするってのは、正にアメリカの要求で。消費税を上げろってのもアメリカの要求で。増刷はアメリカの要求なのか微妙だけど。コシミズ理論的には増刷はアメリカの軍事費を調達する為らしい。仮にそうじゃなかったとしても、消費税の増税アメリカの本音で、公共事業は一時的な釣り餌って考える事は出来る訳で。
今まで政治には何度も騙されて来た訳でさ…。少なくとも二度は騙された。小泉の構造改革郵政民営化選挙。自民党の大勝。民主党の公約。政権交代選挙。民主党の大勝。どちらも国民を裏切り捲りでしたよ。そして今回は自民党を大勝させた訳だ…。もううんざりなんですよ、このパターンは…。大勝させちゃダメだと思うんだよ…。いやいや、だから不正選挙だって…。
恐らく CIA だった岸。その孫の安倍。安倍は統一教会と繋がりがある。表向きは日本の為の言動が多い気がする。前に総理だった時の事は余り覚えていないけど、あんまり売国していなかった気がしなくも無い…。どうなるのかねえ…。
余り考えが纏まっていないけどさ。俺は自民党に期待してないよ。現存の日本国民と未来の日本国民に公平に幸せをもたらす様な政治をしてくれるとは思えないな。公平ってのは機会の平等的な意味での公平な。一部の人間は恵まれて多数の貧乏人はもっと苦しむ様な政治をする気がしてる。消費税の増税を認めてはいけなかったよ…。いやいや、だから不正選挙だって…。
いやいや、だから不正選挙だって…。