消費税に就いて

これに就いては何度も書いてる気がするんだけど。与謝野がテレビで「金を刷ってばら撒くのは最悪」とか、そんな感じの事を言ってたから書いてみたくなった。NHK に官僚が舌を巻く程の政策通って紹介されてた。与謝野は働く人の為の政治をする人が周りに居なくて驚いた、だから自分がやったとか言ってた。2020 年に色々と問題が出て来るって。エネルギー、食糧、安全保障、中国との関係、とか言ってたかな。その為に今から対策をしないと拙いって考えだったらしい。それで菅とか野田に働き掛けたらしい。与謝野の話はそういう話だった。この話が全て真実かって言うと違うとは思うけど…。そもそも与謝野の入閣からして怪しかった…。官僚の働き掛けがあったんだろうと勘繰らざるを得ない。与謝野が政策通というか、与謝野の話が余りにも財務省にとって都合が良かったので、政策通として祭り上げてたってのが妥当な解釈じゃないだろうか。与謝野は実際に頭が良いらしいけど。
与謝野は何らかの資料だか報告書を持ってたらしい。2020 年を境に問題が出るっていう調査結果が書いてあるらしい。色々とシミュレーションされてるんだろうか。その資料を公開して欲しいよな…。どんな事が書いてあるんだって。ちょっと見せてみろと。その対策として消費税の増税が唯一の対策だって言ってるんだろ。そこに絶対の自信があるんだろう。絶対の自信ってのは可哀相かもだけど。かなりの自信があるんだろ。見せろよ…。何が書いてあるんだよ…。本当に消費税の増税しか対策は無かったのかよ。
端的に言って嘘臭いんですよ。どうやったら消費税の増税が唯一の対策だって結論に行き着くのか…。意味が分からなくて…。与謝野は頭の良い政治家だろうから、テレビで話す時の演技力も十分にあって、如何にも正しい事を言ってる感じだったけど…。ああいう演技に御人好しの馬鹿はコロっと騙されそうだよな…。
話が逸れるけど、テレビの街頭インタビューで一般人が政治家とかを評価する発言をする時に「人柄が良さそう」とか色々と言ってたりするけど、アレってエキストラとか工作員じゃなくて本当に一般人なのかね…。一般人だとしても、何らかの腹心があって印象操作をしたいと思ってやってるのかな…。いくらなんでも真面目にそんな事を言ってるとしたら馬鹿過ぎるじゃないですか。初見で人の良し悪しなんて絶対に分かる訳が無いんですよ。当然でしょう…。「直接に会って話せばどんな奴か分かる」とか言ってる奴を見るとイラっと来るよ俺は。もちろん初めて会った時の印象とずっと変わらず中身も同じ奴も居ますよ。でも世の中には色々な奴が居るんですよ。それが分からんかね。どんな御花畑で生きて来たんだって思うよな…。ましてや相手は人心の掌握とか演説とか演技力とかに卓越してる政治屋なんですよ。それを初見で「人柄が良さそう」とか有り得ないからさ…。もちろん演技力とかの無い馬鹿な政治屋も居ますよ。石原 Jr. とか馬鹿な発言したでしょ。他にも色々と居るだろうし。でも演技力とかの無い政治屋って、それはそれで問題だからさ…。Jr. じゃなくて石原自身は演技力はかなりある方だとは思うけど。
「働く人の為の政治」ってのも気になる言い方だったなあ。働けない人を切り捨てるって事でしょ要は。内心では「働く人の為の政治」でも無い、更に限定された考えを持ってそうな気がした。「働く人の為の政治」じゃなくて「稼げる人の為の政治」って考えてそうだった。稼げる人を優遇しようって考え方なんだろう。だから働かない人や働けない人や稼げない労働者は死ねって考えてる、そういう感じがしたよ俺は。エネルギー、食糧、これらの問題を気にしていたでしょ。それって要は日本が自給自足出来ないって事を気にしていたんだと思う。それで人口を減らすって考えに行き着いたんじゃないかなあ。そしてその為に犠牲になって貰うのが貧困層であると。人口を減らすって考え方は恐らく随分と昔から官僚が持っている考え方なんだよ。それに欧米から裏で強要されてそうな感じもある。それに一致するから与謝野は官僚に気に入られてたんだろう。
こういった考え方があるんだろうって事は俺も昔から書いてたけどさ。実に好きじゃない。何故って、こそこそっとやろうとしてるから。貧困層に死ねって政策を、貧困層に対して言わずに、何も言わすに殺そうとしてるでしょ。そこが気に入らない…。中国の一人っ子政策は表向きでは万人に対して公平に一人っ子を強制した。実際に機能していない所もあるらしいけど…。それに就いては俺は中国を評価している。だけど今の日本の官僚や政治家は裏でこそっと決めて貧困層を殺そうとしているんだよ。そんなんで納得出来る訳が無いわな…。
最近のテレビの報道とかでも如実に出てるでしょ。高齢での結婚は良いとか云々って。高齢出産に成功したとか。人口を減らしたいって思ってるのがひしひし伝わって来るというか。
それとさあ本当に人口を削減する事が正しい政策なのか。財政規律を健全化する事が正しい政策なのか。その辺りに就いても怪し過ぎて…。消費税を増税する事によって財政規律が健全化するのかってのも怪しいけどさ。人口は減るわな…。人口が減るって事は国力の減少に直結するからさ。優秀な人材が生まれる確率ってのは、人口の頭数による所が大きいんですよ。確率の問題だから。だから減らしちゃうと、その間に中国にボロボロにされてしまう可能性も出て来る訳ですよ。そういう考え方も出来る。新興国は人口を減少させようなんて考えて無いでしょ。どんどん人口を増やしている。
貧困層は無能な人間が多いだろうから、稼げる人達の優秀な遺伝子を残せば、優秀な子孫ばかりが残るだろうって考え方もあるんだろう。それも何処まで正しいのか不明なんだけど…。遺伝子レベルの話だけじゃなくて、親の教育の影響とかも考えてるのかもだけど。危ない考え方だとは思うよ…。そんなに簡単に上手く行く話かねえ…。多様性が大事って考え方もあるんだけど。生き残れないのは淘汰されるべきって考え方もあるけどさあ…。進化とか淘汰の仕組みってのは、原始的な生物に於いては正しく機能しているんだろうけど、人間みたいな知的で高度な社会を築いている生き物に於いては、まともに機能するとは俺は思わないんだよねえ…。
変に人口を減らすと海外からの移民が増えるだろうしな。そうなると日本に住む民族がめちゃめちゃになって来るよ。欧米でも問題になってるけど。日本が日本で無くなって来るだろうね。
財政規律を健全化したいのなら、消費税じゃなくて所得税とか法人税とかでも良い訳ですよ。創価学会みたいな特定の新興宗教の宗教法人にも課税したりしてさ。官僚の天下りや渡りの防止とかさ。公務員の待遇を民間に近付けるとか。そういった事をやらない訳だからなあ。そりゃあ納得が出来ないわなあ…。
財政規律が大事かって言うと、それってのは結局は道徳に繋がると思うんですよ。財政規律を大事にする事によって道徳が保たれる。そういうのはあるとは思う。だけどそれってのは道徳的に素晴らしい統治機構で成り立っている社会であるから成立する考え方であって、そうではない場合は成立しないでしょう。官僚の天下りや渡りが横行している癖に、財政規律は大事だとか言われてもピンと来ないんですよ。財政規律を守るって事は現状の通貨システムを維持するって事ですよ。1 円の価値を維持する。現状の富裕層と貧困層の関係を維持する。そういう事でもある訳です。1 円の価値を維持するから、労働者達は働く事によって得られた金の価値が担保されるので、労働の尊さというのを感じる事が出来る。1 円の価値が変動し捲ったら働く事が馬鹿らしくなるだろう。金の貸し借りとかも好い加減になるだろう。だから大事と言えば大事なんだよ。だけどそれってのは御金というのが公平に開かれた物である場合には通用する考え方なんだけど、富裕層が固定化された社会では通用しないんですよ。富裕層と貧困層が固定化された社会では、労働者達は働いても働いても現状から抜け出せない事を嘆くんですよ。そこに道徳があると言えるんですかね…。富裕層や公務員といった統治機構がまともな統治をしてこそ、1 円の価値を維持する事によって、公平感や道徳が生まれ、労働者達は働く事に迷い無く意欲を持てる訳ですよ。1 円の価値は維持するけど、天下りや渡りは止めないし、富裕層からは税金は殆ど取りません、って言われたら、そりゃふざけんなって事になりますよ…。
財政規律を維持しないとどうなるか。円を刷り捲るとしよう。先ず道徳が変になる事は言える。国債を消化する事が出来る。インフレが起きて社会構造が激変する。不安定化する。金持ちが持っている資産の価値が目減りする。円で持っていると価値が下がるので不動産や証券に金が流れる。バブルが発生する。海外資本にも付け込まれるだろう。そういう事にはなるだろうね。円を刷り捲るだけだと問題が出るのは明らかだ。だから関連法案を色々と通すんだよ。刷った金は国債の消化や公共事業に使うとか。公共事業は必要な物に限定するとか。公共事業関係で官僚が儲けない様にするとか。土地の転売で儲ける事を規制するとか。最低賃金を徐々に上げ続けるとか。それこそ一人っ子政策とかさ…。道徳が一時的に変になるのは仕様が無い。革命みたいな物だからな…。永続的に変にならなければ良い。
俺は自分が優れた人間とは思っていないからさ。結婚も出来そうにないなあって思ってるし。結婚する事が出来たとして、仮に一人っ子政策とかが出て来たとしても、従っても良いとは思ってるんですよ。金持ちは二人とか産んでも良いよって言われても多少は納得しても良い気がしてる。貧乏人は一人も産むなって言われたら流石に反対するかもだけど。言ってくれれば従っても良いとは思ってるんですよ。多少は理があるから…。