考えが浅いなとは思いますね

あそこから問題点を見つけ出せないと SE の資質を問われる気がしますよ。あれは俺がトイレの中に入って男子トイレか女子トイレか分からなかったという問題が起きたわけです。つまりユーザビリティが良くないんですよ。トイレって入り口に男子マークと女子マークがあって、それで性別ではじいてるわけですけど、万が一にでもそれをすり抜けてしまった場合、防ぐものがほとんどないわけです。女子が間違えて男子トイレに入った場合、男子専用の小便用の便器があるので一発で分かると思いますが、共用と見間違える可能性もありますけど、逆に男子が女子トイレに入ってしまった場合、明確にここは女子トイレだと思えるものが無かったりするわけです。そこが問題なんですよ。世の中には共用のトイレってものがありますし、居酒屋なんかに行くとトイレが混んでると女子トイレ使っていいですとか言われるところもあります。男子トイレに小便用の便器が無いこともあるかもしれないんです。座り小便という時代の流れみたいなのもありましたし。そういう最先端の考えを取り入れてる可能性もあります。そう考えると女子トイレだと明確に判断できないんですよ。そして SE にとってはセキュリティ対策は何層にも行うってのは常識的に言われていることで、IP アドレスで絞って、https でアクセスさせて、ログインさせて、メールアドレスを確認するために乱数 URL を送ってクリックさせて、電話番号を確認するために音声通話で数字を伝えて画面から入力させて、ロボットアクセス防ぐために画像判別させて、ワンタイムパスワードとか使って、いつもと違う端末からログインされればメールで通知して、二段階認証して、二要素認証して、ファイヤーウォールを使って、決済前にはパスワード入力させて、一部の機能はオフライン化して、外部からの入力値は正しい値かチェックして、セキュア API を使って、プロセスの実行ユーザーの権限を絞って、ファイルシステムに細かく権限の設定をして、とかとか色々とやるわけですよ。それに比してトイレの異性侵入防止策が入り口のマークだけというのは、なんといい加減なのかと、俺は思いますね。基本的に業界的には重大な問題が起きるところには金をかけて起きないようにするんですよ。でも大したことがないところは、そこまで金をかけない。入り口のマークだけにしか異性侵入対策をしていないというのは、そこまで金をかけていない、つまり侵入されても大したことがないと言っているようなものです。侵入して良いと言ってるわけではない。人は間違える生き物なんですよ。