トランプさんをマスコミが取り上げる場合は分かりやすくディール外交って言葉を使うじゃないですか。でもトランプさんに限った話じゃないんだよ。すべての外国は日本に価値を求めていると考えて良い。義理人情で動いている国なんてないはず。個々人であれば義理人情って人もいるだろうけど、国という人間の集合体からなるふわふわとした存在が義理人情で動くと考えるべきではない。なので日本は対外的に価値を示さないといけない。
そして決して勘違いしてはいけないのは、対外的に示す価値ってのは債権でも株券でもないってこと。たとえば A 国と B 国という 2 つの国があり、A 国は B 国に関する大量の債権と株券を持っているとする。しかし A 国にはそれ以外に何もない。A 国は B 国から利子や配当金を貰って成り立っている。B 国は様々な産業があり軍事力も強い。この状態は持続可能かって考えると難しいでしょう。実質的には B 国のが強いのに A 国は権限だけ持ってるって状況です。こんな状況では B 国の国民は A 国を戦争で滅ぼしてしまえって考えもおかしくありませんし、その債権や株券は今日から無効とするって宣言されて紙屑になってしまう可能性があります。
つまり何が言いたいかって言うと、日本は債権国って言われてますけど、決してそれに甘んじてはいけない。債権を持っていて当然と思われるような素晴らしい国でなくてはならない、そういうことです。日本が対外的に持っている債権や株券は、アメリカを主体とした欧米が全世界に構築したかつての植民地支配に由来するような国際金融の仕組みをベースに恐らく成り立っています。砂上の楼閣ではありませんが、日本が自分で頑張ってるわけではなく、他人が作った仕組みにおんぶにだっこなわけです。米ドル基軸通貨体制と世界の警察官をベースに今は世界が動いてる雰囲気ですが、少しずつ雲行きは怪しくなっています。
そこで日本が示し続けるべき価値ってのが何かって言うと、俺は製造業って考えてるんですけど。日本にはコンテンツとか自然遺産とかもありますが。そして製造業ってのは原料を産出しない日本では加工貿易でほぼ成り立っていて、そうなると貿易収支にそれが現れてきます。そんなこんなで貿易収支ってのは大事ですよって話になり、だから債権や株券で得られる利子や配当金を含んでいる経常収支に頼りきりになってはいけませんよって言う訳です。貿易収支の赤字を完全に悪とは言いませんが、貿易収支をいつでも黒字に戻そうと思えば戻せるような底力は維持しなくてはならない。為替によらず。
だから輸出企業は大事だよって話になる。輸出に頼り切りになると貿易摩擦などもありますし、地産地消などの考え方もありますけど。この国の職人達は本当に優秀なので失ってしまうと自国の発展に非常にマイナスだって思ってもらうこと。それが大切なわけですよ。そうじゃないとこんな国いらないって話になってしまう。確かに日本はアメリカにとっては不沈空母であり、露中や北朝鮮に対する防波堤みたいなところはあります。ですが日本の価値がそれだけになってしまうと、日本を舞台に戦争が起きても構わないってアメリカは考えてしまうわけです。そうなったら困るのは日本人です。戦争好きな人も少しはいるでしょうけど。
だからこそ俺は輸入より輸出を重んじる。円安で輸入物価高になるのが大変かもしれませんが、それでも輸出は大事と俺は考えます。でも輸入物価高は苦しいって人もいるでしょう。消費者目線では物価高は普通に厳しいですし。かなり色々なセクタで景気は良くなってるらしいですけど、小売りセクタは厳しいって色々な記事で読みます。特にインバウンドが関係ない小売りが厳しいって。高島屋なんかは大復活してる印象ですけど。セブンイレブンなどは厳しいって話だ。そもそも人がいなくて 24 h 営業できないらしいよ。俺は 24 h 営業なんて邪道だから止めてしまえって考えですけど。歌舞伎町みたいな眠らない町で十分じゃないですか。そんな個人的な意見はどうでもよくて、話がそれましたが一部のセクタでは厳しいし消費者としても厳しいけど、それでも輸出は大事だってことですよ。
でも近いうちに変化が起き始めるって雰囲気です。財務省や税調は動く気ないみたいですけど、日銀が短期金利を上げる雰囲気は出てます。長期金利も既にじわじわと上がってますし、7 月末の会合を機に更に徐々に長期金利は上昇していくと見ます。そうなっていけば徐々に円高になっていくはず。トランプさんもドル高は問題だって言ってますし。そのトランプさんの発言で 2 円ぐらい円高に振れたし。為替は決して日本が操作できるような代物ではないですし、俺もどの水準が適正だって言うつもりないんですけど、これだけは言っておきたい数字があって、日本企業はどうも 135 円などを想定してるようだってことです、決算などで。そうなるとやはり過度な円高は良くないのかもしれないなって印象は受けました。日本企業は円安を機に設備投資を頑張ってたんではないでしょうか。その設備投資が無駄になるようなことがあってはならないはず。その辺りの運営を高官が間違えることはないでしょうけど。
この記事の考えの前提は少し前にも書いたけど改めて簡単に書くと、日本は米露中などの強国に囲まれていて、日本には自国だけで現状維持するような力はなく、権威主義的な露中と資本主義的な米に挟まれており、歴史的に米の陣営にあって、過去に中国にすり寄って米中に袋叩きにされた経緯もあり、そういったことから今後も欧米陣営として活動するのが妥当ということになり、なので資本主義的な考えで動く必要がある、それが俺の認識です。理想はともかくとして、現実的な対応というのは外せないってことです。そして資本主義の考えに従うと、資産の全てを預金や紙幣で持つのは邪道であり、株券や債権で持つのが正統派であり、そうすることで自己防衛ってことになるわけです。だけど直近どうにも円高になって行きそうって点には要注意です。
それと国際情勢なんですけど、このあたりの感覚について俺と日本の普通の市民の方々にずれがあるのかもしれない。ニュースしっかり見てればずれてないはずですが。今でも欧米陣営と露中陣営が戦っています。イスラエルとイラン。ウクライナとロシア。ミャンマー内戦も終っていないのではないでしょうか。他にも紛争や内戦は色々とあるでしょうし。紛争でなくても常に経済戦争などはあります。そして分かっていたことではありますが、少しずつ少しずつ日本が属している欧米の陣営は押されている印象です。中国は約束を反故にして香港を実効支配してしまった。北朝鮮はロシアと新しい条約を結んだ。ヨーロッパでは続々と極右が勢力を伸ばしており、今はまだ大丈夫だけど少しずつ EU を蝕んでいます。ヨーロッパは人道主義と民主主義と環境保護主義を主導する存在ですが、そこに陰りを見せている。市場主義と民主主義と資本主義の覇権国アメリカもトランプさんに見られるように保護主義と自国第一主義で縮小傾向です。サウジアラビアは既に石油のドル建て決済にこだわっていない。アメリカ経済はソフトランディングするって話がありますが、ちょっと調整気味になって来ています。そこでトランプさんが色々とやるはずです。
それがどうした日本と関係あるのかって思う方もいらっしゃるかもしれませんけど、関係あるんですよ。ふわっとしか俺には分かりませんが。欧米に倒れられると困る日本は欧米を支える必要がある。欧米を支えると日本はその分だけ厳しくなる。単純な理屈ですよ。安保は経済より大事なんです。欧米の進退に安保が懸かってる日本は経済的な厳しさを多少は我慢してでも支えるしかないってことです。
アメリカと同盟関係にある日本は資本主義を受け入れる必要があって、国際的に自由に資本や人の移動をできるようにしなくてはならなくなっています。そうなると金持ちは資産を持って海外に移住できてしまう。そのため金持ちに対する課税が難しくなる。金持ちに課税すると金持ちが海外に逃げるからです。つまり資本主義の国々で金持ちに課税するためには歩調を合わせる必要があるわけです。バイデンさんは金持ちに対する課税をやって行こうじゃないかって言ってましたが、トランプさんはそんなことは恐らくしない気がします。
だから税調や財務省は金持ちへの課税強化ができないでいて、またしても貧乏人に厳しい消費税増税って話があります。これは過去にも書いたけど、あくまでも俺個人という一人の消費者として言わせていただきますが、食品に対する課税を 0 円にしてもらえれば消費税率 25 % でも俺は構いませんし、俺はその方が嬉しいです。できればティッシュや石鹸などの一部の日用品の税率も 10 % ぐらいにとどめて置いて欲しいけど。
この記事を頭から読んでいただければご理解いただけるはずですが、色々な物事は何気に繋がっています。それと訂正ですけど日銀は ETF を未だ売ってないのかもしれない真相は分かりませんけど。