徴税と国債発行と通貨発行

以前に徴税と増刷は似ているって話を書いたけど国債についても書いてみるよ。
当初 10 人の国民が暮らしている国で 1 人 1 人が 10 円を持っていたとする。月日が過ぎて、その内の 1 人( 以降 A さんとする )が金儲けの手段を生み出して貯め込み始めて、A さんが 19 円を持っていて他の人が 9 円を持っている状態になったとする。そうして何年か経って A さんが 100 円を持っていて他の人達が文無しになったとする。こうなると経済が回らなくなって破綻するわけだ。
そこで国が徴税をして再分配するってのがスタンダードな富の偏在の是正方法。A さんから 45 円ぐらい徴税して他の人達に 5 円ずつ配れば問題解決。これは A さんが損する形。次に増刷して国民に配るって方法がある。新たに紙幣を発行して皆に 5 円ずつぐらい配れば問題解決。これも A さんが損する形( 1 円の価値が薄れるので )。そして国債という方法がある。これは A さんから国が借金して、それを A さん以外の人達に配るという方法。これも問題解決。これは A さんが損せずに得する形( 利子が貰えるので )。
ここまで書けば国債ってのがどういうものか根源的な部分が見えて来ると思うんだけどさ。基本的に経済ってのは金を貯め込む害虫みたいな奴がいると破綻するんですよ。だけどそれを是正する手段として徴税とか増刷って方法がある訳。でも、それを害虫連中が嫌がって抵抗して行わせずに自分達が損をしない形で解決したいって考え出して、そこで発行されるのが国債なんですよ。つまり国債というのは金満な経済の害虫みたいな連中の為に存在しているわけです。本来なら徴税されて然るべきなんだよ。もちろん外債は別だよ。