私有財産に就いて

俺も正確に分かっていないんだけど書きますよ。私有財産って何かって。纏まってないけど。
この世界には世界政府なんてのは無い。国連はあるけど国際法には私有財産に関する記述は流石に無さそう。共産主義諸国には私有財産なんて無かったし( ソ連常任理事国だ )。だから私有財産を規定するのは国なんだよ、これ凄い重要。
そして日本の法律では私有財産が認められています。その認め方なんだけど、俺は次の様に思っています。日本国内に住む個人が日本国内で稼いだ財産( 或いは海外から持ち込んだ財産 )を日本国内に所有する事を日本政府は認める。
だから金を持ってる皆さんが「これは俺が頑張って稼いだ金だ!税率を上げるなんてふざけるな!国外に出てってやる!」とか言って国外に出て行く場合は、当然の如く私有財産は全て没収されて、身包み剥がされて出て行く事になる訳です。
これは別に理不尽では無くて、この治安が割と良くて比較的自由な文化の日本国内で稼いだ金なんだから当然なんですよ。日本国外に持ち出すなんて逆にそっちの方が理不尽だろ。「俺の才能で稼いだ金だ」って思うかもだけど、恐らくそんな事は余り無い。日本国内ならあんたみたいな人が遅かれ早かれ登場して同様な手口で稼いでいただろう。
世界支配層に居ると思われるユダヤ人ってのは流浪の民だった( 今でも実はそう )。だけど財産はあった。彼等が望む社会は容易に想像出来る。私有財産を世界共通で認める世界。金持ちに対する税率が厳しくなったら、容易に他国に財産を移せる社会。それが彼等の理想だろう。現にそういう世界に或る程度なっている。
金を持つと社会に対する影響力を持てる。政府が税率を上げて絞り取ろうとすれば、彼等は財産を持って他国に逃げると言い、政府は税率を上げられず、結果として肥大化し続ける。この論理は彼等に非常に都合が良い。この論理を破綻させる物が「私有財産は或る国に於いて認められた物であって、国を跨いでは認められない」という概念。この概念が表に出て来る事を恐らく彼等は非常に恐れているんじゃないだろうか。
ケイマンのタックスヘブンにもメスが入り始めたって話を読んだ時は、世界が正常化して来ているのかなあと思ったりした。頑張って財産の国際間移動を無くして欲しい。