AI とロボットと人間

ロボットが進化し続けたら人間って要らないんじゃないのかってのは書いたと思う。いやまあそもそも人間ってのは要らないんじゃないかって思うとは思うけど。それに就いては前に書いた気がするんだけど。俺は人間の存在意義は科学技術の進歩にあると思っている。人間にしか出来ない事…。知性を持っているので、それを活かし知識を世代を越えて積み上げて、世界の真理を追究して行く事。それが人間の存在意義だと思ってる。人間のというか人類の存在意義。世界の真理を追究する事に意味があるのかって言うかもだけどさ。それに対しては「人間にしか出来ない事だから」と答えるぐらいしか無い。
ロボットや AI が進化したら、恐らく「科学技術の進歩は人間にしか出来ない」という話が成り立たなくなる。そうしたら人間の存在意義をどう見出したら良いのか分からなくなる。人間には感情があるって言うかも知れない。音楽や芸術が分かるし創れる。だけど感情ってのは所詮は言語というかプロトコルに過ぎない物。DNA に刻み込まれた言語が感情。人類に近い哺乳類には多少は通じる言語。人同士ならそれ以上に良く伝わる言語。生まれた時から使える言語。それが感情だ。音楽や芸術もそういった言語による物であって、究極的には存在意義は無い。人類の感情自体も人類が存在するからこそ存在意義があるのであって、それ自体には存在意義は無い。
昔からある考え方に「人は単体では存在理由を見い出せないけど、他に人が居れば見い出せる。その人の幸せの為に存在すると考える」みたいなのがあると思う。それは別に否定は出来ないと思う。相手の幸せの存在意義ってのも無い気がしなくも無い…、だけれども人は相手の不幸を願う訳にも行かない…。余りすっきりした意義が出て来ないな。人類全体の存在意義を考えると、どうなんだろうって思ってしまう。
そこで人類全体の存在意義を考え直すと、ロボットのスペアみたいな存在になれば良いのかなって思う。ロボットがスペアって考え方の方が良いか。ロボットはメカニックな存在だけども、人類は生物だから弱点が違う。どちらかが滅びの危機に遭って滅びてしまった場合、生き残ったどちらかが相手を再生すれば良い。そうすればより手堅い。って事でどうだろうか。