短期金利とか政策金利とか公定歩合とか理解してないけど

銀行は短期金利中央銀行から金を借りて、それで国債を買って差益を得てるんじゃないんですか。単純に考えて短期金利が 1% で国債利回りが 2% なら 1% が収益になるんでしょ。で巷で話題になってる SVB 破綻は短期金利が上がったのが原因だとか。短期金利が上がると、どうして銀行が破綻するのか。ここの理解が十分じゃないんですよ。何となく分かってる程度で。

銀行が現金として 1 億円を持っていて、更に10 年後に満期が来る国債 1 億円を保有してるとするじゃないですか。更に国債は 1 年ごとに 100 万円の利息が貰えるものだとします。そうなると 10 年後には、その銀行は何もなければ 2.1 億円の資産を現金で持ってることになります。

銀行が現金として 1 億円を持っていて、更に10 年後に満期が来る国債 1 億円を保有していて国債は 1 年ごとに 100 万円の利息が貰えるものだとします。更に負債が 1 億あって返済期限が 1 年で年利が 0.5% とするじゃないですか。その負債はずっと借り換えて回し続ける運用とします。そうなると 10 年後には、その銀行は何もなければ 2.05 億円の資産を現金で持ってることになりますよね。

ここに短期金利の上昇というのを入れて考えるとします。最初の 1 年の短期金利を 0.5% として、1 年ごとに 0.5% ずつ上げるとすると、10 年後の現金資産は 2.1 億円から 0.275 億円を引いたものになります。つまり資産が減ってしまうってことですね。資産が減るってことは赤字になってるわけですから当然いつか破綻します。成程そういうことか。

そこで国債を市場で売ればって話になるんだけど、金利の上昇局面では国債価格が下がるそうだ。これはみんながみんな同じことを考えて国債を売るからだって。銀行は短期金利との差で利益を得てるわけですし、十分な差がないと国債を買わないって考え方もできます。国債価格が下がるってことは長期金利が上昇するってことなんだよな。長期金利上昇はこれから国債を買う人にとってはメリットだけど、既に国債を持っている人からすればデメリットなわけだ。株を持ってる人にとって株価下落はデメリットだけど株を持ってない人にとっては株価下落はメリットであることと考え方は全く同じだな。そんなわけで買った時よりも安い値段で国債を売らざるを得なくなる。これも赤字になるわけですしいつか破綻するわけですね。