NHK スペシャル中国残留婦人

見た。中国人が若い娘を嫁に欲しがって自分は若くなかったけど恥を忍んで 17 歳で嫁いだ。みたいなことを言ってたと思うんですよ。これは印象的でした。17 歳は若くないってのが当時の価値観だったんだなって。

それとワンタッチプッシュみたいな簡単な外来語すら意味が分からないって言ってて、敵性国家の言語は学ばないって時代の教育を受けた世代なんだなあってのを感じました。

戦える男だけで防衛線まで撤退して、その他の住民は居留地に留まるって決断は非情でした。前にも何かで読んだ気がしますけど。これって場合によっては有効らしいんですよ。攻めて来る人達が人道的な大義を掲げてたり世界が国際情勢がそういうのを注視・重視していたりすると、居留地の住民を保護しながら進むので、進軍を遅らせたりできるんですよ。

でも当時のソ連兵にそんな気などある訳もなく、婦女子は強姦されまくって亡くなった人も多かったと。だから顔や髪を汚くして不細工に見せて強姦されないようにしてたってのは印象的でした。そういうのは小説なんかでは読みますけど、ノンフィクションでは聞いたことがない。

ソ連兵がそういう人達だってことは分かってて決断したんだとは思いますけど。とにかく打つ手が無さ過ぎたんでしょう。どう戦っても負けるって状況だったけど時間稼ぎだけはしたかったんじゃないですか。鬼畜米英って教えられてたから降伏って選択肢もなかったんじゃないでしょうか。日ソ中立条約を一方的に破ったソ連を鬼畜米英と同一視してもおかしくはなさそうです。当時の日本軍は末端の兵は精強だけど、階級が高くなるほど無能になるって話でしたし、自己保身のためにそうしたって可能性も十分にありますが。